ほくろを取る方法4つを比較しています。
ほくろ除去方法の簡易比較表
除去方法 | |||
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炭酸ガスレーザー | |||
電気分解法(電気メス) | |||
切開(単純切除法) | |||
Qスイッチルビーレーザー |
治療方法をクリックすると、それぞれの項目までジャンプします。
炭酸ガスレーザー
炭酸ガスレーザーは、受けられる病院が多く、費用も安く、除去にかかる時間も短いため、もっとも手軽に受けられる方法です。
ほくろの細胞にたくさん含まれている水分にレーザーが反応し、一瞬で熱を作り出すことで、ほくろを削り取ります。
炭酸ガスレーザーでほくろを取ったあとは、ボコッとへこんだようになり、赤みがある状態になります。
人によりますが、赤みは1か月くらい、へこみは3ヵ月~半年くらいで落ち着く(元に戻る)ことが多いです。
炭酸ガスレーザーについて詳しくは「炭酸ガスレーザーでのほくろ除去-実際に体験した私が解説!」をご覧ください。
炭酸ガスレーザーでほくろを除去した体験談は「品川美容外科でのほくろ除去口コミレポ【経過写真更新中】」でどうぞ。
除去できるほくろ
病院によって治療方針がちがうので、「炭酸ガスレーザーなら何mmのほくろまで取れる」ということはできません。
ただ、基本的に約1㎜~6㎜くらいのほくろを取るときに使われることが多いです。
平べったいほくろだけじゃなく、膨らみがあるほくろも除去することができません。
病院によって、レーザーで除去しているほくろの大きさが違うので、各病院のホームページなどで確認してくださいね。
除去にかかる時間
ほくろの大きさやや深さにもよりますが、除去は2~3分で終わることがほとんどです。
こんなに短時間で除去できるのは、炭酸ガスレーザーの性質上「ちゃっちゃと早めに取っちゃうほうが傷跡が残りにくいから」だそう。
時間をかけてほくろを削ると、まわりの皮膚がレーザーの熱の影響を受けてしまい、傷跡や色素沈着が残りやすくなるんだとか。(参考:旭川皮フ科クリニック)
「パパッと急いでほくろを取った方が、何人もの患者さんをさばけて儲かるから!」という理由ではないようです(笑)。
痛みについて
局所麻酔をしてからほくろにレーザーを当てるので、レーザー自体の痛みは全くありません。
唯一痛みを感じるのは、麻酔の注射のみです。
ほくろ除去の痛みについては「ほくろ除去の痛み比較-レーザーと電気分解法で取った私の感想」でご覧ください。
術後のケア
炭酸ガスレーザーでほくろを削ったあとは、傷を保護するために、約1週間ほどテープを貼ることになります。
テープの上から化粧をしたり、テープを貼ったままお風呂に入ることができます。
テープを貼らなくてよくなったあとは、色素沈着を防ぐために、必ず紫外線対策が必要です。
私は病院でもらったテープではなくキズパワーパッドを使ったケアをしています。「ほくろ除去後のキズパワーパッド基礎知識!傷をキズパで治した私が解説」
施術を受けられる美容皮膚科・美容外科
東京美容外科
高須クリニック
品川美容外科
東京美容外科
ヴェリテクリニック
リッツ美容外科
大塚美容形成外科
シロノクリニック
など。
【炭酸ガスレーザーについての詳しい記事】⇒「炭酸ガスレーザーでのほくろ除去-実際に体験した私が解説!」
電気分解法(電気メス法)
電気分解法とは、高周波の電流が流れているメスで、ほくろを削り取る方法です。
電気分解法についてのさらに詳しい情報は「電気分解法(電気メス)のほくろ除去とは-実際に除去した私が解説!」でご覧ください。
除去できるほくろ
炭酸ガスレーザーと同じで、1㎜くらいの小さいほくろから、約5~6㎜くらいのほくろを除去することができます。
平べったいほくろだけでなく、盛り上がっているほくろも除去可能です。
除去にかかる時間
ほくろの大きさにもよりますが、麻酔と電気メスでの除去をすべて含めて、約5分~10分で終わります。
痛み
電気メスでほくろを取る前に、麻酔の注射をうつので、除去自体に痛みはありません。
ほくろを取ったあとも、痛みはありません。
大きいほくろを取ったときは、少しジンジン熱くなるように感じることもあるよう。
痛みについては、「ほくろ除去の痛み比較-レーザーと電気分解法で取った私の感想」でも詳しくご紹介しています。
術後について
ほくろの大きさにもよりますが、ほくろを取ってから約1週間くらいで上皮化(表皮がもとのように再生すること)してきます。
上皮化しても、ほくろ除去の日から約1か月くらいは、すりむいたような赤みのある状態が続きます。
3ヵ月から半年くらい経つと、傷跡がかなり落ち着いてきます。
電気メスでほくろを削ったすぐあと、ほくろを取った部分にテープを貼ってもらいます。
施術を受けられる美容外科・皮膚科
品川美容外科
聖心美容外科
東京美容外科
城本クリニック
大塚美容形成外科
シンシアガーデンクリニック
【電気分解法についての詳しい記事】⇒電気分解法(電気メス)のほくろ除去とは-実際に除去した私が解説!
切開法(切除縫合法、単純切除法)
切開法とは、名前のとおりほくろをメスで切り取ったあと、医療用の糸で縫う方法です。
主に、レーザーや電気分解法で取り切れないような、サイズの大きいほくろ(約6~7㎜より大きいもの)を取るときに使われます。
5種類の切開法
切開法のなかでも、「ほくろの切り方」と「ほくろの縫い方」で、5つの種類があります。
名前 | |||
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単純切除法(紡すい形切除法) | |||
だ円系(切除法) | |||
くりぬき縫合法 | |||
くり抜き半寄せ法 | |||
くり抜き巾着縫合法 |
旭川皮フ形成外科クリニックによると、単純切除法(紡すい形切除法)が「もっとも基本的手術で、どんな人にもどんな場所にも万能」な方法とのこと。
ただ、ほくろがある場所、大きさ、形によっては、そのほかの方法で除去することもあります。
この記事では、切開法のなかでも定番である単純切除法について説明しています。
除去できるほくろ
物理的には、ほくろのサイズ関係なく取ることができます。また、ボコッと膨らんでいるほくろも除去可能。
ただ、ほくろを縫ったあと一本線のような跡が残ることがあるので、炭酸ガスレーザーや電気分解法で取れないような大きいほくろにむいています。
除去にかかる時間
ほくろの大きさによりますが、麻酔の注射、ほくろ切開、糸での縫合をすべて含めて約20分~30分かかるようです。
痛み
ほくろを除去する前に局所麻酔をしますので、切開自体の痛みはありません。
ただ麻酔は注射なので、点滴注射のような「チクッ」とした一瞬の痛みはあります。
「局所麻酔の痛みがどうしてもこわい!」という人は、注射のまえに「麻酔クリーム」を塗ってもらうと、注射の痛みもなくなります。
ですが、病院によってはクリームと注射の併用ができないこともあります。
術後について
切開したあと糸で縫っているので、除去から約1週間後に通院し、抜糸をする必要があります。
「病院に行くのがめんどうでサボりたくなる」という人もなかにはいるようですが、縫った糸を放置すると、細菌に感染して傷の治りが悪くなる可能性も。
受けられる美容皮膚科・美容外科
聖心美容外科
東京美容外科
品川美容外科
高須クリニック
ヴェリテクリニック
リッツ美容外科
大塚美容形成外科
城本クリニック
など、ほくろ除去の施術ができる多くの美容外科・皮膚科で「ほくろの切開縫合法(切開法)」を受けることができます。
Qスイッチルビーレーザー
Qスイッチルビーレーザーは、おもに「シミ」や「アザ」の治療に使われることが多いのですが、ほくろ除去に使っている病院もあります。
レーザーが、「黒」「茶」「青」の色素にだけ反応するため、ほくろの周りの正常な細胞を傷付けることがありません。
Qスイッチレーザーの中には、「皮膚のどこまでレーザーが届くか」などの違いで、
- Qスイッチルビーレーザー
- Qスイッチアレキサンドライトレーザー
- QスイッチYAG(ヤグ)レーザー
という3つの種類にわかれています。
こちらでは、皮膚科や美容外科で多く使われているQスイッチルビーレーザーについて説明しています。
除去できるほくろ
やや小さめ(約1㎜~5㎜くらい)のほくろで、膨らみのないほくろの場合、取ることができます。
膨らみのあるほくろは、炭酸ガスレーザーで膨らみだけを削りとり、ルビーレーザーで残ったほくろの細胞を破壊する、という方法で除去している病院もあります。
除去にかかる時間
ほくろの大きさにもよりますが、ほとんどの場合5分~10分程度で終わります。
痛みについて
Qスイッチルビーレーザーは、麻酔をうたずに治療をすることがあります。
そのときは、ゴムでバチンッとはじかれたような痛みがするようです。
術後について
レーザーでほくろを照射したあとは、一時的に色が濃くなって、かさぶたのようになりポロッとはがれ落ちます。