ほくろの根が深いとは
ほくろの根が深いとは、ほくろの細胞が深い部分にあると言い換えることができます。
上のイラストのように、ほくろは、「ほくろの細胞がどこにあるか」によって、3つに分類されています。
境界母斑(きょうかいぼはん)→複合母斑(ふくごうぼはん)→真皮内母斑(しんぴないぼはん)の順で、ほくろの細胞が深くなっていきます。
ただ、「○○母斑=ほくろの根が深い」ということはできません。
ほくろの細胞が比較的深い場所にあるときに、「ほくろの根が深い」という表現をされるようです。
例えば、上のイラストのなかだと、真皮内母斑がもっとも根が深いことになります。
ほくろの根が深いかどうか確かめる方法
自分の顔や体にあるホクロをみて、「根が深いかどうか」を確かめる方法をご紹介。
具体的には、
- ほくろの大きさをみる
- ほくろの色をみる
方法があります。
ほくろの大きさをみる
ほくろの細胞が、皮膚の奥深くにいくにつれ、ほくろ自体も大きくなりやすいとされています。
全てにあてはまる訳ではありませんが、ほくろが大きくなればなるほど、ほくろの根が深いと考えてください。
ほくろの色をみる
ほくろの細胞が浅い部分にあるうちは、シミやそばかすと見間違うような、色が薄いものが多いとされています。(参考:旭川皮ふ形成外科クリニック)
ほくろの色が黒々としているものは、根が深いものが多いようです。(聖心美容クリニックでの除去体験談より)
正確には削りながらしか分からない
残念なことに、ほくろの細胞がどれくらい深くにあるかは、実際に削りながらでないと分からないそうです。(品川スキンクリニックでの除去体験談より)
もし「ほくろの根が浅いものから取りたい」と思ったとしても、パッと見るだけでは、正確にはわかりません。
ただ、ほくろの除去をたくさんしている先生であれば、経験則から「これは根が深そう」とか「根は浅そう」とか予測できるみたいです。
根が深いほくろを除去するとどうなるか
ほくろの根が深いということは、皮膚も深く削らなくてはいけません。
真皮の深い部分を削ってしまったら、傷跡(はんこん)が残りやすくなったり、陥没してしまう可能性があります。
なので、かなり根が深いほくろの除去は、すこし慎重に行うことをおすすめします。
根が深いほくろを傷跡を残さないで除去する方法
「根が深いほくろでも、できるだけ傷跡を残さずに取りたい!」のが一番の願いですよね。
ほくろ除去を行っている病院のサイトや専門書などを参考に、傷跡の残りにくい除去法を調べました。
治療を複数にわける
一度にほくろの細胞を取り切らないで、何度かに分けて取る方法があります。
ほくろ除去をされている病院や美容外科のサイトにも、このように書いてありました。
傷跡をできるだけ残さないようにするためには、 同じ部分でも色素細胞の深さを見ながら2回ぐらいに分けて治療したほうがよい場合もあります。
(とき皮膚科整形外科医院)
1回目にほくろの細胞を取りますが、あえて全て取り切らず、ほくろの細胞を少し残しておきます。
そうすると、皮膚のなかに残したほくろの細胞は、浮き上がってくるんだそうです。
医療関係の書籍や、皮膚科のサイトに、このように書いてありました。
色素が残った場合、2~3ヵ月経つと、色素が表層に浮かび上がってきます。
したがって、一度に色素を除去しようとすると、傷痕として残る可能性もありますから、2~3回に分けて取る方が安全でしょう。
(先端アンチエイジング医療/NHKロングセラーズ)
皮膚科のウェブサイトにも。
残存したほくろは約1ヶ月程で、表面側に再発します。通常治療前に比べてかなり小さくなるのが普通です。
蘇青会榊原(さかきばら)クリニック
「表層に浮かび上がって」とか「表面側に再発」と書いてあるものしかなく、具体的にどこに浮かび上がるのかは分かりませんでした。
ですが、「ほくろの細胞が浮かび上がる」ことには間違いないようです。
なので、2回目の除去では、1回目に比べて削る範囲が浅くて済みます。
だから、ほくろの根が深くても、傷跡が残りにくいということです。
ほくろを小さくする
ほくろを取り切るのではなく、あえて周りを削り取って、小さくする方法もあるようです。
基本的には除去を目的としていますが、出来なくはありません。ただ、思い通りの大きさになるかどうかわかりません。
技術的には可能ですが、ほくろは刺激を加えると悪性化する事もありますので、医師の見解によります。
ただ、レーザーで削って小さくする事を行った場合でも、後々また大きくなる事が考えられますので、どちらかというとあまりお勧めは致しません。
(高須クリニック)
ほくろを小さくする方法は、病院によってできるところ、できないところがあります。
もし除去するのではなく小さくしたい場合は、まず病院でできるかどうか、相談してみてください。