病院でほくろ除去をしたあとに使う【キズパワーパッドの正しい使い方】についてご説明しています。
※管理人は3か所の病院でほくろ除去をしましたが、すべてキズパワーパッドで治しています。病院ごとのほくろ除去の体験談や経過は「ほくろ除去の口コミ体験談・経過」でご覧ください。
「そもそもどの病院でほくろ除去をすればいいか分からない!」という方は、「ほくろ除去におすすめ病院ランキング2018【全部自分で体験!】」も参考にしてくださいね。
キズパワーパッドとは
すでにご存じの方も多いかと思いますが、キズパワーパッドについて簡単に説明させてくださいね。
キズパワーパッドとは、湿潤療法(しつじゅんりょうほう)で傷を治すためのばんそうこうです。
湿潤療法(しつじゅんりょうほう)とは、傷から出るジュクジュクした液体を出しやすくして、乾かさないように治す方法のこと。
かさぶたを作って傷を治す乾燥療法よりも、傷が早く治りやすく、傷跡が残りにくくなるので、ほくろ除去後にも使われるようになっています。
湿潤療法と乾燥療法についてはこちらで詳しく説明しています。
キズパワーパッドを貼る
ここからは、キズパワーパッドの詳しい使い方(貼り方)についてご紹介します。
具体的には、
- キズパワーパッドを貼るタイミング
- 傷が治っているか確認する方法
- お風呂・化粧・洗顔はできる?
- 大きさはどれがいい?切って貼ってもいい?
- 貼るときの注意点
についてです。
貼るタイミングと注意点
キズパワーパッドを貼るタイミングですが、キズパワーパッドの公式サイトを見ると、
・浸出液(ジュクジュク液)がでるのは、傷ができた数時間から1日後
・かさぶたができてからキズパワーパッドを貼っても意味がない
と、書かれています。
つまり、ほくろ除去をしたその日から貼るのがベストだと考えられます。
「病院でほくろを取ったあとに、取った部分に丸いテープを貼ってもらった」という方も多いと思います(私もそうでした)。
ですが、キズパワーパッドの準備ができしだい、病院で貼ってもらったテープをはがして、キズパワーパッドを貼ってください。
ただ、ほくろを取って数秒後から浸出液がでるわけではないので、「1秒でも早くキズパワーパッドを貼らなきゃ!」と焦る必要はありません。
ほくろ除去をしたその日には、キズパワーパッドに貼りかえる、というくらいでいいかと思います。
実際に「病院でテープを処方されたものの、キズパワーパッドを使って傷を治した方」の口コミ(@コスメ)もありました。(参考になるので一読ください!)
傷が治っているか確認する方法
キズパワーパッドの、ほくろを取った部分が白く膨らんだら、傷から出ているジュクジュク液を吸収している証拠です。
キズパワーパッドを貼ったばかりのときは、まだ膨らんでいません。
貼ってから数時間後には、ほくろを取った場所がプクッと白く膨らみました。
ほくろ除去当日にキズパワーパッドを貼ったのに、白く膨らまないときは、キズパワーパッドを貼ってから時間があまり経っていない可能性があります。
必ずプクッと白く膨らむはずなので、もう少し様子をみてくださいね。
それでも膨らまない場合は、傷があまりに小さく浸出液が出にくい、もしくはあまり削らなかった可能性が考えられます。
その場合でも、傷を守るために、キズパワーパッドを貼っておくことをおすすめします。
お風呂・化粧・洗顔はできる?
キズパワーパッドを貼ったはいいものの「水に濡らしても大丈夫…?」「化粧はどうすれば…?」と心配になりますよね。
キズパワーパッドは耐水性があり、かつ防菌性があるので、お化粧もクレンジングも問題なくできます。
私も実際にキズパワーパッドの上からお化粧をしましたが、ファンデーションやパウダーをはたいてもはがれませんし、汚くなることもありませんでした。
ただ、クレンジングや洗顔のときにゴシゴシこすると、キズパワーパッドのはじっこがめくれることがあります。
中にお水が入りはがれてしまうと、キズパワーパッドの効果が薄れてしまいます。
少しもったいない気もしますが、傷跡を残さないためにも、新しいものと取り替えるようにしてくださいね。
大きさはどれがいい?切って貼ってもいい?
普通のバンソウコウよりもお値段がお高めなので、「大きいのを買って小さく貼ったらいいじゃん!」という発想をしがち。
ですが、ほくろ除去後の傷にはスポットタイプを切らずに貼るのがベストだと感じました。
キズパワーパッドは「ポリウレタンフィルム(防水・防菌)」と「ハイドロコロイド素材(浸出液を保つ)」の2層になっています。
切ってしまうとハイドロコロイド素材がむき出しになってしまい、防水力・防菌力ともに弱まってしまう可能性が。
さらに、断面から水が入りやすくなるので、ふやけてはがれやすくなることもあるそう。
ほくろを取ったあとの傷跡をキレイに治すためにも、「スポットタイプを切らずに使う!」ことを強くおすすめします。
※ただ、ゴリゴリの接客業さんや顔が命!な職業さんは、切って貼るほうがいいかもしれません。
スポットタイプといっても「縦3cm×横2㎝」はあるので、そのまま顔に貼ると「なんか貼ってる感」はでちゃいます。
貼るときの注意点
キズパワーパッドを貼ると一安心してしまいがちですが、キズパワーパッドには紫外線を防止する効果はありません。
ですので、紫外線対策を忘れずにするようにしてください。
私がしていたのは、「エアウォールUV」というテープを、キズパワーパッドの上から貼る方法。
「日焼け止め」のように、いつの間にか落ちていたり、乾いてしまうということがなく便利でした。
(エアウォールUV、貼るのにコツがいるので不器用な私はグチャグチャになっちゃいました。笑)
キズパワーパッドの貼り替え
キズパワーパッドの貼り替えについて、ご紹介していきます。
- 貼り替えるタイミング
- 貼り替える・はがすときの注意点
- 貼り終えるタイミング
についてです。
貼り替えるタイミング
これまた迷うのが、「キズパワーパッドを貼り替えるタイミング」。
キズパワーパッドについている説明書によると、2~3日ごとに傷の確認をしてください、とのこと。
また、ふやけたりはがれたりしなければ「最長5日間」貼り続けられるそう。
ですが、傷跡を確認するためにも、「2~3日ごとに貼り替え」るのがよさそうです。
また、水が入ったりしてはがれてしまったときは貼り返るようにしてくださいね。
貼り替える・はがすときの注意点
キズパワーパッドをはがすときは、ほくろを取ったあとにできた表皮(皮膚)が一緒にはがれないように注意してください。
キズパワーパッド公式サイトのQ&Aにも書いてあるのですが、キズパワーパッドの粘着力が強いので、正直めっちゃはがれにくいです。
バリッ!とガムテープをはがすようにしてしまうと、せっかく治ってきた皮膚がはがれることがあります。
はがれにくいときは、お湯をかけながらはじっこをビヨーンと伸ばしつつ、ゆっくり優しくはがすようにしてくださいね。
キズパワーパッドを終えるタイミング
キズパワーパッドから卒業するタイミングは、白く膨らまなくなったときです。
ぷくっと膨らまなくなったのは、傷が治りつつあって、浸出液がでなくなった証拠。
キズパワーパッドをはがしてからは、基本的に今までどおりお化粧や洗顔をして問題ありません。
ただ、日焼けをするとほくろの再発や色素沈着の可能性があるので、紫外線対策はきっちりしましょうね!
キズパワーパッドを使うか使わないか問題
「結局、キズパワーパッドを使うか使わないか迷っちゃう」という方もいらっしゃると思います。
私もすごく迷いました。結局決め手になったのは、
1、「湿潤療法」について自分で調べまくって「これにしたい」と思ったこと。
2、ほくろ除去をレポしてくださっている先人たちが「キズパワーパッドを使っていた」こと。
このことから、「私もキズパワーパッドを使おう」と決断しました。
ですが、病院(お医者さん)から指示されていないのであれば、「自己責任」ということになります。
「不安でどうしようもない」「先生の言う通りにしたい」という場合は、むりやりキズパワーパッドを使う必要はありません。
どうしても迷うと言う場合は、先生と相談しながらでももちろんOK。
湿潤療法(モイストヒーリング)とは
「湿潤療法」は、ほくろを取ったあとの傷跡を残りにくくするヒントです。
「従来の傷の治し方(ドライヒーリング)」をしたからって、必ずしも傷跡が残る訳ではありません。
また、「湿潤療法」をしたからといって、必ず傷跡が残らない訳でもありません。
ただ、最近定番になっているのは「湿潤療法」であることを知っているだけでも、ほくろ除去後に後悔しにくくなりますよ。
(実際に、湿潤療法を知っていたらそっちを試したかった!もっと早く知りたかった!という方も多くいらっしゃいます。)
湿潤療法(モイストヒーリング)とは、
- 傷を乾かさない(かさぶたを作らない)
- 消毒をしない
- ガーゼをあてない
ことで、「できるだけ傷をはやく、きれいに治す」療法のことです。
傷ができると、ジュクジュクした薄黄色っぽい液体が出ますよね。これを浸出液(しんしゅつえき)といいます。
この浸出液のなかには、「傷を治すための物質(白血球など)」がたっぷり含まれています。
湿潤療法では、浸出液を出やすい状態にして、「傷を治すのに必要な細胞たち」に最大限働いてもらうことで、傷を早く治すことができるんです!
キズパワーパッドは「ハイドロコロイド」という素材でできているのですが、この「ハイドロコロイド」が浸出液を保つ働きをします。
従来の傷の治し方(ドライヒーリング)
今まで傷ができたとき、すぐに「マキロン」とかの消毒液をぬって、ガーゼなりばんそうこうなりを貼っていませんでしたか?
これは、自分の体がもっている「自然治癒能力を弱めてしまう方法」だということが分かってきています。
(今までずっと消毒液とばんそうこうフル活用してたのに!今までのはなんだったの?ってつっこんでしまいそうですよね。笑)
傷を消毒液に塗ると、自分の体で作りだした「傷を治すのに必要な物質」を殺してしまいます。
そのあとに、ガーゼやばんそうこうを貼ることで、ジュクジュク液(浸出液)が出にくい状態になります。
最終的に、傷を乾かしてかさぶたを作ることで、浸出液が完全に出ない状態にしてしまっていました。
ドライヒーリングは、モイストヒーリングに比べて、傷の修復力が弱い療法だと言うことができます。。
このことから、「ほくろ除去後に傷も、湿潤療法で治した方がいい」と言われるようになりました。
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