シミ対策商品で有名な「ケシミンクリーム」。このケシミンクリームでほくろ除去できるのか?を、検証してみました!
自分でほくろを取る方法は「自分でほくろ除去する方法4つを完全比較!」を参考にしてくださいね。
ケシミンクリームでほくろは取れない
結論からいいますと、ケシミンクリームでほくろ除去はできません。
なぜなら、
- ケシミンクリームの成分に、皮膚をとかすものは入っていない
- ケシミンクリームの成分は、ほくろの細胞まで届かない
からです。
ケシミンクリームとは
ケシミンクリームでほくろが取れないことをお分かりいただくために、ケシミンクリームについて詳しく見ていきます。
小林製薬(ケシミンクリームの販売会社)の公式サイトに書いてある商品説明を引用します。
ケシミンクリームは、ビタミンC誘導体が集中的に角質層のすみずみまでじっくり浸透して、メラニンの生成を抑える薬用クリームです。
これはあくまでも商品の説明なので、「効果・効能」についても見てみます。
効能:メラニンの生成を抑え、しみ、そばかすを防ぐ。肌あれ。あれ性。あせも・しもやけ・ひび・あかぎれ・にきびを防ぐ。皮ふをすこやかに保つ。肌を整える。皮ふにうるおいを与える。日やけ・雪やけ後のほてりを防ぐ。肌をひきしめる。
つまり、ケシミンクリームは、おもにビタミンC誘導体が角質層に浸透することで、メラニンができるのを防いで、シミそばかすを予防する商品ということ。
ケシミンクリームの成分
ビタミンC誘導体
ケシミンクリームの主な成分に、ビタミンC誘導体があります。
「ビタミンC」は、皆さんよくご存知ですよね。
皮ふや粘膜を健康的な状態に保ったり、抗酸化作用や美白効果が期待できる成分のこと。
ビタミンC誘導体は、ビタミンCを人工的に安定させた成分のことです。
ビタミンCは、その構造上、成分が壊れやすいとされています。
お肌にも浸透しにくいために、人工的に安定させた「ビタミンC誘導体」が作られました。
ビタミンC誘導体は、シミのもとである「メラニン色素」が作られるのを防ぐ効果があります。
皮ふを溶かす成分は入っていない
「皮膚を溶かす成分が入っていないのなんて当たり前じゃない?」
「ほくろを取るのになんで皮膚を溶かさにゃならんの?」
というあなたのために、まずはほくろについて簡単に説明させてくださいね。
ほくろとは、皮膚のなかに、母斑細胞(ぼはんさいぼう)というほくろの細胞がかたまってできたものです。
ほくろは、皮膚のうえにペタッとはりついているものに見えますが、実際はそうではありません。
なので、ほくろを取るときは、皮膚を削ったり壊したりして、ほくろの細胞を取り切る必要があります。
ケシミンクリームの成分のなかに、皮膚を腐食(壊す・溶かす)する成分は入っていません。
なので、この時点で、ケシミンクリームでほくろが取れないことがお分かりいただけたと思います。
ケシミンクリームの成分が届く場所
ここからは、「ケシミンクリームの成分ってどこまで届くの?」を解説します。
角質層とは
商品説明に「ケシミンクリームは、ビタミンC誘導体が角質層まで浸透」とありました。
お肌の角質層(かくしつそう)とは、皮膚のもっとも上にある層のことです。
これだけ、頭の片隅にいれておいてくださいね。
ほくろとは
「皮膚を溶かす成分が入っていない」という項目でも説明しましたが、もう一度、手短に説明させてください。
ほくろとは、皮膚のなかに、母斑細胞(ぼはんさいぼう)というほくろの細胞がかたまってできたものです。
ほくろの細胞がある場所
上のイラストのように、ほくろの細胞がある場所はだいたい3つに決まっています。
- 表皮と真皮のさかいめ
- 表皮と真皮のさかいめ~真皮の浅い部分
- 真皮のなか
ここまででお分かりいただけたと思いますが、ほくろの細胞は、角質層には存在していません。
ケシミンクリームの成分は角質層まで浸透する、とされているので、ほくろの細胞にはまったく影響を与えることができないんです。
つまり、ほくろを取ることは、どう頑張ってもできないと考えるのが普通だと考えます。
ケシミンクリームでほくろ予防はできる?
ケシミンクリームでほくろが取れなくても、予防はできるのか?が気になったので検証してみました。
結論からいうと、ケシミンクリームでほくろ予防はできないと考えています。
ほくろができる原因
そもそもほくろができる原因は、紫外線を浴びることで、メラノサイトが母斑細胞(ほくろの細胞)に変化することです。
(根拠など詳しくは「ほくろが増える原因全部調べて分かった唯一の予防法」で書いています)
メラニン色素が増える=ほくろができる可能性がある、という信憑性のある資料がみつかりませんでした。
ケシミンクリームはメラニン色素を防ぐことができますが、ほくろを予防することはできないと考えらえます。