ほくろがかゆい原因
ほくろがかゆいときの原因は、
- 皮膚が炎症をおこしている
- ほくろの下に粉瘤腫がある
ことが考えられます。
皮膚の炎症
ほくろがかゆいときにもっとも考えられるのは、皮膚が炎症をおこしているということです。
YAG BEAUTY CLINICの高麗先生は、「ほくろ自体はかゆくならない。ほくろがかゆいのは、まわりの皮膚が湿疹をおこしていたり、汗の刺激によってかゆみが生じている可能性があるから」だと指摘されています。
皮膚の炎症とは、衣服や金属、化粧品や洗剤などによってかゆみがおきる「かぶれ(接触皮膚炎)」や、汗が汗腺につまって炎症をおこすことでかゆみがおきる「あせも」などがあります。
あなたが「ほくろがかゆいっ!」と感じるとき、ほくろの周りの皮膚もかゆくなっていませんか??
「ほくろがかゆい、ほくろがかゆいんだ・・・!」と思っていても、実は、「かゆみをおこしている部分にほくろがあった」という可能性もあります。
個人的な話になりますが、私も、背中の盛り上がりのあるほくろが、まれにかゆくなるときがあります。
以前にほくろがかゆいと感じたときは、夏にピタッとしたキツめの服を着たときで、大量に汗をかいたので、おそらくほくろの周りの皮膚があせもをおこしてかゆくなっていたのかな?と思っています。
あなたも、もしかしたら「皮膚のかぶれ」や「あせも」で、ほくろがかゆいと感じているのかもしれませんね。
ほくろの下に粉瘤腫がある
ほくろがかゆいと感じるときには、ほくろの下の粉瘤腫(ふんりゅうしゅ)が、かゆみをおこしているかもしれません。
粉瘤腫とは、お肌の新陳代謝によってはがれるはずの垢・角質などが皮膚のなかに溜まるとできる皮膚疾患のことです(参考:wikipedia)。
粉瘤腫を指でつまむと、袋のなかにたまった垢や角質がにゅるっ!と出てくることがあります(youtubeなどでも動画がアップされています。なかなかにグロいので閲覧注意です!)。
粉瘤腫が強い刺激をうけたり、細菌に感染すると、炎症をおこすことがあります(炎症性粉瘤腫に進化します)。
炎症がおきている粉瘤腫は、かゆみもひき起こすことがあるようです。(参考:ミナカラ)
「ほくろと、そのまわりの皮膚がかゆい!」のではなく、「ほくろがピンポイントでかゆい!」というときには、もしかしたら粉瘤腫が原因かもしれません。
また、「ほくろが痛い!痛みの原因・触ると痛いのはなぜ?」でも説明していますが、炎症性粉瘤腫は、かゆみだけでなくズキズキとした痛みもおこすことがあります。
「ほくろに痛みもかゆみもある」というときも、やはり粉瘤腫が原因だと考えられます。
粉瘤腫は取るべき?
粉瘤腫は、取らずにそのままにしておいても問題のない良性の皮膚疾患です。
もしほくろがかゆい原因が粉瘤腫だとしても、必ず除去する必要があるわけではありません。
ただ、粉瘤腫が強い炎症をおこして「痛みやかゆみがひどい」というときには、医師から除去をすすめられることもあるようです。
皮膚がんでほくろがかゆいときもある?
ほくろがかゆくなると、「もしかして皮膚がんなんじゃない!?」と心配してしまう人もいらっしゃるかもしれませんね。
ですが、ららぽーと横浜クリニックによると、「皮膚がんは通常は痛みやかゆみはありません」とのこと。
なので、ほくろにかゆみがあっても、そこまで心配しすぎる必要はいりません。
ですが、「あまりにホクロのかゆみがひどい」というときには、何かほかの病気の可能性も否定はできません。
ほくろのかゆみ(痛みなども)が特に気になるときは、時間をみつけて、病院で診察をうけることをおすすめします。
ほくろがかゆいときはかいてもいい?
ほくろがかゆいとき、ボリボリかきたくなっちゃいますよね??ですが、ほくろはなるべくかかないことをおすすめしたいです。
なぜなら、皮膚の同じところを何度も刺激すると、粉瘤腫ができる可能性があるからです。
粉瘤腫ができる原因はまだまだはっきりしていないのですが、「怪我や外傷ができたあとにできる」「同じ場所への刺激でできる」「ニキビ痕にできる」ことがあると指摘されています。
皮膚の炎症でかゆくなって何度もかいていたら、ほくろの下に粉瘤腫ができてしまって、またかゆくなって・・・と繰り返すこともないとは言えません。
かゆいときに我慢するのはつらいですし、かきたくなるのは当然のことなので、「積極的にはおすすめしていないよ」ということだけ覚えておいてもらえたら幸いです。
ほくろがかゆいときは除去すべき?
「ほくろがかゆくなるけど、取ったほうがいいのかな?」と考えている方もいらっしゃるでしょう。
ほくろがかゆいと感じていても、絶対に取らなければならない、ということはありません。
そもそも「ほくろ」は、顔や体にあっても何の悪影響も及ぼさない、良性の皮膚疾患です。
ほくろがかゆいと感じるときも、良性ということにかわりはないので、無理に除去する必要はありませんよ。
「ほくろが目立っていやだな」とか「ほくろがどうしても気になる」というときに、除去するかどうかを検討してくださいね。
ほくろのかゆみを予防する方法
そもそも「ほくろのかゆみの原因」がはっきりしていないと予防法もご提案できないのですが、皮膚の炎症をおこさないようにすることが、最大の予防法かと思います。
あなたが「かゆい!」と感じるほくろは、どの部分にありますか??
もしも顔にあるのなら、「髪の毛があたらないようにする」とか「クレンジングや化粧品を変えてみる」などの予防法が考えられます。
背中にあるなら、「ぴったりしすぎる服は避ける」とか「汗をかいたらふく」などをすることで、ほくろのかゆみが予防できるかもしれません。