電気メスでほくろ除去をする「電気分解法」について、実際にこの方法で除去した管理人がご説明します。
電気分解法でほくろを除去した体験談は、聖心美容クリニックほくろ除去レポ【経過写真アリ】と東京美容外科ほくろ除去レポ【経過写真アリ】でどうぞ。
おすすめの病院を知りたい方は「ほくろ除去におすすめ病院ランキング2018【全部自分で体験!】」を参考にしてみてくださいね。
電気分解法とは
電気分解法とは、高周波の電流が流れている電気メスで、ほくろを削り取る方法です。
「電気メス」と聞くと、ナイフのような形を想像しがちですが、ほくろ除去で使うメスは先が尖った針のような感じ。
病院によっては「電気凝固法」とか「電気メス法」と呼んでいるところもあります。全て同じ方法です。
取れるほくろ
病院によって「どれくらいの大きさのほくろなら取れる」かが違うので、「電気分解法だと、これくらいのホクロなら取れる!」と言いきることはできません。
ですが、色んな皮膚科・美容外科のホームページを見てみると、約1㎜~5㎜、もしくは約7㎜くらいまでのホクロなら、取れることが多いようです。
また、平べったいほくろだけでなく、膨らんでいるほくろも除去することができます。
ほくろのサイズがかなり大きいもの(約10㎜以上など)は、電気分解法で取れるかどうか、病院の先生に相談してくださいね。
傷の治り方
ほくろ除去後は、ぷつっと小さい穴が空いたような状態になります。こけて擦りむいたときのような「赤み」もあります。
時間が経つとともに、かさぶたができてきます。(※湿潤療法ではかさぶたは作りません。)
かさぶたが自然にはがれる頃には、ピンク色っぽくなって、2~3ヵ月経つと赤みは完全に落ち着きます。
電気分解法でほくろ除去したときのレポは「聖心美容クリニックでの顔のほくろ除去レポ【経過写真更新中】」でご覧いただけます!
かかる時間
炭酸ガスレーザーと同じで、ほくろ除去にかかる時間は約2~3分くらいです。
私は約1㎜のほくろを電気メスで取ってもらいましたが、「ジッジッ」と2回メスがあてられて除去終了でした。めちゃ早。
受付から診察、麻酔、ほくろ除去、術後のケアまで入れると、長くてもだいたい30分~40分くらいかな?という感じ。
もちろん、病院の混み具合にもよりますよ~。
痛み
事前に局所麻酔をするので、注射の痛みだけがあるものの、電気メスでほくろを取る痛みはありません。
って、この麻酔の痛みが気になるところなんですよね。
費用
病院にもよりますが、調べてみると、ほくろ1個(1㎜)につき、5,000円から10,000円で取れるところがほとんどだと感じました。
ほくろが大きくなるほど値段が上がるところと、ほくろ1個につき○○円、と決まっているところがありました。
また、「保険適用の方が安いんじゃないの?」と思いがちですが、保険が使えるから絶対に安い!という訳ではありません。
詳しくは、「ほくろ除去が保険適用でできる条件は?自由診療との費用比較も!」をご覧ください。
電気分解法のメリット
手軽にできる
電気分解法の一番のメリットは、とにかく手軽にほくろ除去ができるところかと思います。
「ほくろ除去にかかる時間」の項目にも書きましたが、除去にかかる時間は、ほんの数分。
また、病院に行ってちゃちゃっと取ってもらえるので、手間も精神的な負担も少なくて済みます。
除去直後の傷が小さい
炭酸ガスレーザーと比べると、ほくろ除去後の傷が小さくて済むことが多いです。
電気分解法では「ほくろの細胞のみ」を削り取るイメージですが、炭酸ガスレーザーでは「ほくろのまわりをすり鉢状に幅広く」削ります。
なので、電気分解法のほうが、除去直後の傷が小さめで済むことが多いです。
かといって「電気分解法のほうが、傷跡が残りにくい」とか「炭酸ガスレーザーのほうが、傷跡が残りやすい」という訳ではありません。
炭酸ガスレーザーですり鉢状に幅広く削るのは、傷跡や陥没をしにくくするため。
電気分解法だと「ほくろを取った直後の傷」が小さいというだけで、「傷跡」は関係ないことを、覚えておいてくださいね。
縫う必要がない
切開法のように、ほくろ除去後に縫う必要がありません。
もちろん抜糸の必要もなし。
抜糸のために通院する必要がないのも、電気分解法のメリットです。
皮膚がんの確認ができることもある
主に盛り上がっているほくろの場合、ほくろが皮膚ガン(メラノーマ)かどうかも、同時に検査することができます。
病院によって検査できるところ、できないところがあるので、事前に確認してくださいね。
「ほくろが皮膚ガンかどうか調べたいんじゃ!」という場合は、ほくろを除去せずとも、ダーモスコピー検査で調べてもらうことができます。
出血しにくい
電気メスの熱は、血を止める作用があるので、出血しにくいです。
電気分解法のデメリット
これは「電気分解法のデメリット」というよりも、「切開法以外のほくろ除去ならあり得ること」です。
ほくろの再発
ほくろを除去しても、再発してしまう可能性があります。
「なんで再発するかもしれないの?」を理解していただくために、ほくろについて、簡単に説明させてくださいね。
電気分解法でほくろを取るとき、電気メスで皮膚とほくろの細胞を削り取ります。
ですが、ほくろの細胞は、必ずしも皮膚の上の方にある訳ではありません。
上の図をのように、ほくろ界では「ほくろの細胞がどこにあるか?」によって、3つに分類されています。
上の図のように、真皮(皮膚のやや深い部分)の中にだけほくろの細胞がある!ということもあります。
この場合、ほくろの細胞が完全に取り切れないことがあります。
ほくろの細胞が残ってしまうと、再発してしまう可能性があります。
ほくろによっては複数回の治療が必要
ほくろの細胞がある深さによっては、複数回、電気分解法での治療が必要なこともあります。
というのも、ほくろ細胞があまりに深い場所にあるとき、一回でほくろの細胞を取り切ると、傷跡や陥没が残りやすくなることがあります。
そういうときは、一度でほくろ細胞を除去しきらずに、あえて複数回に分けて除去します。
メスで皮膚とほくろを切り取る「切開法」だと、複数回に分ける必要がありません。
ですので、もしも複数回除去が必要なときは「切開法」をおすすめされることもあります。
電気分解法と炭酸ガスレーザーとの違い
ほくろ除去を受ける側からすると、正直なところ、ほとんど違いは分かりません。
治療をする先生からすると、電気分解法で使う電気メスと、炭酸ガスレーザーで使うレーザーの扱いは、まったく違うと思います。
ですが、
- 主に小さめ~中くらいのほくろを取る
- 短時間で手軽に取れる
- 費用もほとんど同じ
ことを見ると、大きな違いはないのかな、と感じています。
ネットで情報を集めていると「電気分解法と炭酸ガスレーザーで迷っちゃう」ってことになりがち。
まず第一に、どこの病院で取ろうかな?と考えて、そこにある除去法(電気分解法か炭酸ガスレーザー)で取ってもらうのがベターじゃないでしょうか。
管理人も、「聖心美容外科」と「東京美容外科」の電気分解法でホクロの切除をうけました(クリックで体験談記事にジャンプします)。
診察、治療、感想について詳しく書いています。ほくろ除去を考えている方は、こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。